NEWS & RACES

Archive

2022.04.26

三宅淳詞、第3戦はマシントラブルにより完走ならず。3戦連続でのポイント獲得を逃し、次戦オートポリスに意欲

4月23日(土)/24日(日)、鈴鹿サーキットで2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権ラウンド3が開催され、決勝21番手からスタートしたTEAM GOHの55号車を走らせる三宅淳詞は、終盤ミッショントラブルが出てしまい、残念ながら6周回を残して完走できず、3戦連続でのポイント獲得はかないませんでした。

◆ドライバー 三宅淳詞 のコメント

 

「今回はFP1からセットアップに苦労しまして、予選のアタックでうまくまとめることができず、決勝は最後尾からのスタートでした。それでも安定したペースで走ることができ、徐々にポジションも上がっていったのですが、残念ながらマシントラブルで完走できませんでした」

 

「第3戦鈴鹿大会を通じて、いかに走り出しが大切かということを学びまして、次戦オートポリスについては、サーキットに入る前からの準備にもより力を入れてのぞみたいと思います」

◆監督 山本雅史 のコメント

 

「三宅くんの55号車についても、持ち込みのセットアップが合わずにドライバーに苦労かけました。土曜日の午前中のFPは気温や路面温度など大変難しいコンディションで、暑いなら暑いで良いのですが、非常に微妙なところでした」

 

「レースに『たら・れば』はないのですが、持ち込みのセットアップでうまくいかないとなった時、早い段階でがらっと方向性をかえてしまった方がよかったのだと思います」

 

「決勝では最後尾からのスタートで、それでも安定した走りをみせてくれていましたが、終盤でミッショントラブルが出てしまい、残念ながらリタイヤとなりました。ドライバーには申し訳ないことをしました」

 

「次のオートポリスで同じ症状が出ないようしっかり原因究明をし、次戦にのぞみたいと思います」

 

◆エンジニア 岡島慎太郎 のコメント

 

「今回、土曜日のFP1から予選に向けてセットアップ変更するにあたりミスがありました。そこを見直して、日曜日の決勝に向けてロングとウェットのセットアップについてシミュレーションしたりして、53号車とは違ったアプローチで変更を施しました」

 

「日曜日、午前中のFP2では、セクター1でアンダーステアが強く出てしまい、空力特性など、狙ったところと近いところまではきていたのですが、改善しきれないまま決勝を迎えることになりました。最初はそこそこのペースで走れていたのですが、雨量が少なくなり、周りがトライアップしてペースをあげていく中で、やはりセクター1でのアンダーは解消できず、周囲と同じようにペースをあげていくことができませんでした」

 

「終盤に出てしまったミッショントラブルは、メカニカルではなくソフトの問題かなと思いますが、まだ原因は確定できておらず、これからデータ分析をして究明します」

 

「次戦に向けては53号車の良かった部分なども参考に、さらにデータを分析してのぞみたいと思います」

2022.04.26

佐藤蓮、Rd.3 鈴鹿大会は10位フィニッシュ、1ポイント獲得

4月24日(日)、2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権のラウンド3鈴鹿大会決勝が行われ、15番グリッドからスタートしたTEAM GOHの53号車、佐藤蓮は、31周回のレースを10位でフィニッシュ、ラウンド1に続き1ポイントを獲得しました。

◆ドライバー 佐藤蓮 のコメント

「前回の富士開幕戦は、うまくいき過ぎていたんだ思いました。今回、土曜日のFP1でフィーリング良く走ることができなかったのですが、そこからいかにリカバーしていくのか、そこがいかに大切か、反省もあり、とても勉強になった大会でした」

 

「予選はFP1からはセットアップの方向性をかえてQ1にのぞみましたが、1回のアタックでしっかりまとめきることができなかったのでQ2に進めず、決勝は15番手からのスタートとなりました」

 

「決勝レースは後半で雨量が減ると思っていたので、前半、ウォータースプレーで前が全然見えずに正直怖かったのですが、タイヤマネジメント、特にフロントを意識して大切に走り、後半は1台ずつ抜いていき、終盤チャンスを見逃さずに10番手に上がることができました。戦略としても良かったのかなと思っています」

 

「次のオートポリスはSFマシンで初めて走るサーキットなので、事前の準備をチームとしっかり進めてのぞみたいと思います」

◆監督 山本雅史 のコメント

「今回は、微妙なコンディションにセットアップが合わず、改めてこの時期の鈴鹿の難しさを感じました。決勝は、佐藤蓮、本人の納得のいくレースをして欲しかったので、ウォームアップの8分間で蓮が感じたことを、僕とエンジニアと3人で相談した上で、最後にグリッドで1ポイント、エアロについてアジャストを入れました。それが本人としてはとても良かったみたいです。このコンディションの中で、よく頑張って1ポイント獲ってくれました。次につながるポイントだと思います」

◆エンジニア ライアン・ディングル のコメント

「今回用意していたアイテムがコンディションに合わなかったため、FPから予選に向けて方向性をかえることになりました。フロント、リアの車高を変更するなど、よりダウンフォースを得られるように検討したりしました。ただ、セットアップの方向性を変更後にFPなしで予選からいきなり走るというのは難しく、クルマは良い方向にいったのですが、予選の一発でしっかりきめるというの厳しく、Q1で敗退となりました」

 

「決勝日の朝のFP2ではマシントラブルがあり、あまり走れなかったのですが、ウォームアップで得られたものを最後にアジャストしてドライバーを送り出しました。蓮はポテンシャルの高いドライバーなので、ウェットの難しいコンディションの中で、マシンをうまく走らせてくれて、ポジションも上がり、ポイントを獲得できました。次戦に向けては、さらにデータを分析して、準備を進めます」

2022.04.24

第3戦鈴鹿大会予選、佐藤蓮、三宅淳詞、ともにQ1突破ならず、決勝は後方からスタート

第3戦鈴鹿大会、予選Q1を突破できなかった佐藤蓮選手と三宅淳詞選手にお話うかがいました。

 

2022.04.11

三宅淳詞、富士大会第2戦は5位入賞。開幕2連戦ポイント獲得

4月10日(日)、富士スピードウェイで2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権のダブルヘッダー開催となる開幕大会第2戦目が行われ、TEAM GOHの55号車をドライブするルーキードライバー、三宅淳詞は5位でフィニッシュ、SFデビューレースから2戦連続で入賞を果たし、ポイントを獲得しました。

前日のラウンド1でセットアップに悩みがあった55号車は、前日速さのあった53号車のセットアップを参考に車両を修正。それがぴったりはまり、三宅はトップタイムでQ1突破となりました。しかしながら、あいにくQ2ではうまくアタックを調整することができずに、決勝は9番手スタートとなりました。

 

決勝レースで三宅はスタートをしっかり決めてみせ、その後もペース良い走りで危なげないレースを展開。最終的に5位でチェッカーを受け、開幕2戦連続でポイント獲得の週末となりました。


 

◆55号車ドライバー 三宅淳詞のコメント

「Q1はトップタイムで通過できましたが、Q2では僕のスイッチ操作のミスでうまく合わせることができずに、9番手で終わってしまいました。それでも決勝では、スタートも上手く決められて、ペースも良く、5位まで追い上げることができ、表彰台には届きませんでしたが、良いレースができたと思います」

 

「次戦の鈴鹿はコース特性も雰囲気もかわりますし、そうそう簡単にはいかないと思いますが、精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします」

 

◆チーム監督 山本雅史のコメント

「今日の三宅君ですが、予選は素晴らしい走りでQ1はトップタイム。Q2はタイヤを上手く使いきることができずに9番手という結果でした。レースはスタートがとてもうまくいって、その後のペースも良く、途中昨日優勝した平川選手をオーバーテイクする場面もあり、ピットにいる私たちを大いに興奮させてくれました。ただ、そこはさすが平川選手で、そうそう簡単にはいかず、また平川選手に抜き返されることになりました。全体ではセオリーどおりの良い戦略を実行し、うまく運んだ感じです。最後、ペースは良い感じだったので4位の山下選手を抜けるかなという思いもありましたが、少し厳しく、5位という結果になりました」

 

「53号車の佐藤君と、三宅君、ふたりともルーキーらしからぬ落ち着いた走りをみせてくれているので、今年1年が楽しみです。ふたりの応援、よろしくお願いいたします」

 

◆55号車エンジニア 岡島慎太郎のコメント

「本日の予選は、昨日ラウンド1の予選で53号車が速かったので、そのセットアップを参考にして、エアロバランスとメカニカルバランスを調整してのぞんだところ、見事にトップでQ1を通過できました。Q2では、車両側にトラブルが出てしまったのですが、アタックに向けてうまくまとめられず、9番手にとどまる結果でした。それでもセットアップを含め、車両のパフォーマンスは上がっており、前日のラウンド1より進化したと思います」

 

「レースは、ラウンド1のセットアップから微調整してのぞみましたが、三宅選手のスタートもきまって、P9からP7にジャンプアップでき、平川選手の後ろを走ることになりました。良いペースで走れており、当初ピットインはミニマム戦略でいこうと思っていましたが、53号車のポジションやタイミングもあり、途中でひっぱる方向に変更し、レース中盤でのピットインになりました。ピットアウト後もうまい感じで入れて、ペース良く走ることができ、5位でフィニッシュできました。ドライバーもチームも多くを学び、1歩前進できた週末でした。次の鈴鹿に向けてはさらに上を目指し、表彰台を狙っていきたいと思っています」

2022.04.11

佐藤蓮、富士大会第2戦は13位。2戦連続ポイント獲得はならず、次戦に意欲

4月10日(日)、2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕富士大会の2戦目、ラウンド2が開催され、4番グリッドからスタートしたTEAM GOHの53号車を走らせる佐藤蓮は、41周回のレースを13位でフィニッシュしました。

Q1では四輪脱輪があり1回目のアタックが不発に終わった佐藤。2回目のアタックで辛くもB組6番手でQ1を突破し、Q2ではフィーリングも良く決勝4番グリッドを手にしました。

 

決勝はスタートで出遅れ集団のトラフィックの中で走ることになり、ピット戦略も噛み合わないまま、ポジションキープの状態のレースが続き、最終的に13位でチェッカーを受け、2戦連続でのポイント獲得はかないませんでした。


 

◆53号車ドライバー 佐藤蓮のコメント

「今日は予選P4、決勝P13でした。予選Q1ではアタック1回目で四脱があり、仕切り直して2回目のアタックでなんとか通過できました。Q2ではセットアップをアジャストして挑みましたが、良いフィーリングで走ることができ、P4となりました」

 

「決勝はスタートで出遅れてしまい、その後ミニマムの戦略でアンダーカットを狙おうと思ったのですが、ピットロスが多く、トラフィックの中で走ることになってしまい、ペースを上げられずにポジションキープの状態に甘んじることになりました。全体的にうまく嚙み合わないレースとなってしまいましたが、次戦に向けて分析を進めて、解決したいと思います」

 

「次の鈴鹿は昨年12月と今年3月と、テストで2回走っていますが、チームとしてもかなり自信をもてるサーキットなので、上位から良い蹴り出しができるよう予選からしっかり頑張りたいと思います」

 

◆チーム監督 山本雅史のコメント

「今日の佐藤君ですが、Q1は、Aコーナーでオーバーランしてしまい、1回目は無駄になってしまいました。厳しい状況でしたが、なんとか2回目のアタックで6番手につけてQ2に進出しました。Q2ではもう少しいけるかなとも思ったのですが、P4で、まずまずの予選結果だったと思います」

 

「決勝はスタートのクラッチが、色々考えすぎた結果遅れてしまい、ポジションを大きく落として集団の中に埋もれてしまいました。その後、私たちの反省としては、戦略的に早めのピットインでクリーンエアに入れるつもりだったのですが、タイミングが合わず、ここは、今後チームの底上げに関する課題です。今週末、開幕富士大会の2日間で佐藤君も私たちチームスタッフも多くを学んだので、次戦にフィードバックしたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」

 

◆53号車エンジニア ライアン・ディングルのコメント

「予選は昨日のセットアップをベースに微調整しましたが、1回目のアタックで四脱があって、2回目のアタックでぎりぎりQ1を通過しました。Q1から戻ってきてすぐにデータを分析し、微調整を施してQ2に送り出しましたが、フィーリング良く走れ、2番手と4/100秒位の差のP4でした」

 

「決勝でもフィーリングは良かったのですが、戦略やタイミングが良くありませんでした。ピットアウト後、結局エアロも少なく、ドライバーとして何もできない状況の中で走らせてしまい、ドライバーに申し訳なく思っています。今後、チームがその時々の状況の中で、いかに判断をし、実行するのか、もう少し、チームとしてのスキルを上げていきたいと思います」

2022.04.10

三宅淳詞、SFデビューラウンドは10位入賞でポイント獲得

4月9日(土)、富士スピードウェイで2022年全日本スーパーフォーミュラ第1戦が行われ、TEAM GOHの55号車を走らせるルーキードライバー、三宅淳詞は、10位入賞を果たし、デビュー戦で1ポイントを獲得しました。

三宅はQ1を突破したもののQ2をうまくまとめることができず、11番グリッドからのスタートとなり、さらにスタートの激しいポジション争いの混乱の中で順位を落とすことに。

 

その後11周回でピットストップ、タイヤを交換しましたが、その後は安定したペースで我慢のレースを展開。途中オーバーテイクやバトルなども交え、最終的にはスタートから1つポジションをあげ、10位でのフィニッシュとなりました。

 

 

ドライバー 三宅淳詞 のコメント

「スタートのポジション争いで順位を落とすことになりましたが、チームの戦略とタイヤ交換後のペースがよく、10位でフィニッシュできました。今回のレースを振り返ってみると、僕がQ2でセクターをうまくまとめることができずに順位が沈んでしまったことが大きく影響してしまったので、第2戦は予選でのまとめ方や、レース序盤の走り方などを見直して、チームで戦略をねり、予選で少しでも前に出て、決勝もさらに頑張りたいと思います」

 

監督 山本雅史のコメント

「三宅君は予選11番手、決勝レースはスタートで遅れたのと、仕方なかったのですが、ちょっとコースアウトしたり、というのがありましたが、早めのピットイン戦略で、後半、安定したタイムで走れて、10位入賞の結果となり、1ポイント獲得できました。デビュー戦でポイントが獲得できたことは意義が大きく、今後の9レースが楽しみになってきました。日曜日も応援よろしくお願いいたします」

 

エンジニア 岡島慎太郎のコメント

「予選は、まずQ1を突破できたことが良かったです。ただQ2ではタイムが伸び悩んでしまいました。セットの方向性に問題があり、オーバーステアが出たり、乗りづらい車になっていたようで、第2戦の予選についてセットアップの修正をします」

 

「決勝はテスト11番手からのスタートで、途中バトルでポジション失ったりしましたが、ピットストップの戦略や、コース上で三宅選手のオーバーテイクもあり順位を回復し、最終的に10位入賞でフィニッシュでき、初レースで初ポイント獲得できました。次戦につながる良い結果だと思います。車のセットアップとしてはバランスがとても良く、レースペースも周囲の車と比べて速い方でした。次戦もロングランのペースは良いものになると思うので、まずは予選でしっかり速さを出し、決勝につなげられるようにしたいと思います」

2022.04.10

佐藤蓮、デビュー戦は9位フィニッシュ、合計4ポイント獲得

4月9日(土)、2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権のラウンド1が富士スピードウェイで開催され、TEAM GOHの53号車のステアリングを握る佐藤蓮は9位でフィニッシュし、予選2番手の2ポイントと合わせ、合計4ポイントを獲得してデビュー戦を飾りました。

予選2番手で決勝のフロントローを獲得したものの、佐藤はスタートで出遅れ、その後、遅れを取り戻すべくオープニングラップを力走していたところにダンロップコーナーで追突されてスピンを喫し、18番手までポジションダウン。

しかしながら、その後はマイレージの高いタイヤでの佐藤の速さと周囲の状況からステイアウトの戦略をとり、トップと同じレベルのペースで順調に周回を重ね、最終的に9位でチェッカーを受け、入賞を果たしました。

◆53号車ドライバー 佐藤蓮のコメント

「スタートで出遅れてしまい、混乱に巻き込まれてしまったため、ほぼ最後尾から追い上げることになってしまいましたが、チームと無線でやりとりしながらモチベーションをキープし、なんとかポイントを獲得することができました。悔しいところはありますが、明日に向けてポジティブなデータもとれましたし、第2戦は優勝目指して頑張りたいと思います。応援よろしくお願いいたします。」

 

◆チーム監督 山本雅史のコメント

「予選でみごとフロントローを獲得できたのですが、スタートで若干遅れてしまいました。さらにオープニングラップで追突されたこともあり18番手まで落ちてしまったのですが、エンジニア含めてチームがよくドライバーをサポートしてくれ、ドライバーもねばり強く取り返してくれました。戦略的にちょっとピットストップが遅かったのですが、結果、予選2番手の2ポイントに加え、9位でフィニッシュの2ポイント、合計4ポイント獲得できました。デビュー戦としてはまずまずだと思いますし、今後につながるレースができたと思います。日曜日の第2戦も応援よろしくお願いいたします。」

 

◆53号車エンジニア ライアン・ディングル

「予選については、富士はタイヤマネジメントがとても大切なコースなので、ドライバーともよく話し合って、タイヤのウォームアップについて作戦をたてました。10分間のQ1はとても上手くいきましたが、7分間のQ2についてはまだ改善幅があります。」

 

「決勝は、テストでまとめていたセットアップに、昨日のフリー走行からのドライバーのインプットと、今日のコンディションに合わせたアジャストを施し、とても高いパフォーマンスが得られました。また、スタートがうまくいかず、オープニングラップのダンロップコーナーで追突されたりしたのですが、ドライバーが諦めず冷静に、とても集中して頑張ってくれ、ペースも良かったです。第2戦に向けては、まだセットアップに改善余地があるのと、スタートからオープニングラップについての改善、またピットワークでのロスをなくすことで、トップと戦えると思います。」

 

「そしてレースでは、複数のエンジニアがそれぞれの仕事をきっちりこなし、分析のスピドも速く、それが良い結果につながっていて、皆に感謝しています。